2007年8月23日

発刊にあたって(試聴)

「昇る朝日は国頭から
 農業・文化の発展も国頭から」


とスローガンを掲げ島の最先端を行こうと、字民の周知が図られている。



以下。国頭民族芸能集第4集から転載

国頭字は、総面積が591ha、世帯数が429世帯、人口が1105人
農業世帯が180世帯(平成19年4月現在)の町内2番目に大きな集落で、農業の先進地として若い就農者も多く。切花、きび、牛の専作化、企業化が進んでいます。
自給自足時代の昭和20年前半までは貧しく、さつま芋を主食としていましたが、台風の潮害、水不足で飢饉年が多く、蘇鉄で飢えをしのぎ、他字で年季奉公(ヤトウイ)の日雇い(ノーコイ)をしたり、製塩の行商で、生活を維持しておりました。
そのような中で、心を癒し、ともに励まし通じ合うのが唄あしび(島唄)や踊りで、辻々(アシビドウ)や近隣での唄遊びや踊りが夜半まで続き、踊りの数は60余りと記されています。
時々の師匠や字役員が中心になって、青年団に指導継承し、敬老会や字行事等の余興を担ってきましたが、就業の多様化や若者の都会流出で休止状態にあった地区別青年団は、昭和36年に1つになり、同43年に青年団長の呼びかけで、地謠(ジュテー)や師匠を指導者、中年を継承者、青年団を受諾者として、字を網羅した国頭民芸保存会が結成され
農業観光で賑わう観光施設での歓迎会に出演するなど、活発な活動が展開されるようになりました。
昭和45年には「竿打ち踊り」が国頭小学校運動会の全校児童演舞として取り入れられ、数年後に男子は「やっこ」女子は「仲里節」に変わり現在も続いています、また組織は序々に、男踊1、女踊り3、民謡1の5グループに分化して、児童生徒から高齢者まで特色ある活動が展開されました。
平成9年には、祖先が残した勤勉で先輩を敬う心を基に、字民が一致して所得を上げ、生活向上に努め、文化息づく村づくりが認められ、農林水産省の「村づくり部門」日本一となり、天皇杯の受賞に輝きました。
これを機に、平成4年9月、日舞を含めた芸能6団体の総合組織として「国頭芸能振興会」が発足して、祖先が残した芸能文化を保存継承すると共に、干渉の機会を作って祖先の心を未来永劫に伝えるため、「国頭民族芸能全集」全5集を計画し平成9年までに、3集を制作し、13芸の踊り、8曲の民謡、3芸の日舞をビデオ収録し、広く頒布しました。残りは諸般の事情で事情で遅延してしまいましたが、今回国頭芸能振興会15周年記念作品として計画し、高齢期にあるい師匠たちの指導と協力により、収録できた分を第4集として制作しました。引き続き第5集の完成にご期待ください。

平成19年 国頭芸能振興会長

国頭のあしび唄集収録の 「あんちゃめぐぁ」 約30秒試聴 ←クリックしてね

投稿者 erabu : 06:22 | 国頭民謡CD・DVD


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